世界の金型と日本の金型 就職・求人にみる

2023/06/23

現在、金型と呼ばれる製品は工業先進国なども含めて世界各国で生産されています。金型業やプレス加工に就職希望されている方は、本コラムの情報をチェックしておかれた方が良いでしょう。

世界の金型の規模

世界の金型の生産規模は、1998年の時点で国際金型協会に加盟している17か国において、4兆4483万円でした。このうち、日本は1兆8572億円を占めて1位、割合では42%もの額を誇っていました。2位はアメリカの7799億円、3位がドイツの4396億円、4位が台湾の2822億円と続いていきます。これはつまり、世界の金型の4割は日本で生産しており、金額で言えばアメリカの2倍以上も上回っているということになります。

「金型大国」日本

特に技術的に秀でていて、難易度の高い金型は日本、北米、ヨーロッパの3つの地域が核となり、リードしていますが、中国、韓国、台湾、香港といったアジア諸国が急速に発展するにつれて、金型生産も年々増えてきました。現在では東欧や中南米、北アフリカなどでも生産されているようです。

金型は工業製品には欠かせない基幹

金型とは、自動車や電子部品のみならず、医療器具や生活雑貨、調理器具などにも利用され、用途は非常に幅広くなっています。金属、プラスチックの製品を作るためには絶対に欠かせないツールですので、途上国が生産力を高めるためには急ピッチで整備が必要な部門です。

金型は輸出入も盛ん

また、日本と海外の国々との間では、金型の輸出入がとても盛んに行われています。高度な技術が用いられた精密金型が、アメリカやアジアの国へ輸出されて、現地の日本メーカーの工場で用いられるようなことは珍しくありません。反対に、アジア諸国の安価な労働コストによって生産された金型、金型の部品などが日本へ輸入されて利用するということもあります。開発途上国では、国内の生産力を高めるために様々な施策をしていますが、当然ながら日本国内についても同様です。

金型データベース

平成11年度の機械統計では、生産金額ベースでプラスチックの金型が40.9%、プレス金型が39,6%、ダイカスト金型が6.2%、鍛造金型が3.4%、鋳造金型3.3%、ゴム金型が3%、ガラス金型が1.8%、粉末冶金金型が1.8%などと続いていきます。つまり、平成11年度ではプラスチック金型とプレス金型だけで全体の8割もの割合を占めているのです。

金型製造業の今

金型を製作している企業は、当時で6000程度。これは金型製作を専門としている企業に加えて、大手完成型メーカーの社内金型部門などのことも含まれます。そのような金型を製作メーカーの従業員の規模は、従業員数が9名以下の企業が6割、10から20名以下の企業が2割と、国内の金型製作企業の8割が20以下の個人経営や中小企業となっているのです。

金型は鍛え抜かれた職人技で支えられる

最大の規模のところでも300人から500人程度と、金型の製作は鍛え抜かれた、職人のような方々が少数で集まって、運営されていることが分かります。

金型の未来を若い力に期待する

急速に伸びていく海外を相手に、真っ向から戦っていかなければなりません。今後もTPPなどがあるため、金型の海外輸出入はさらにグローバル化を極め、活発になっていくと予想されます。様々な変化、ニーズに応えてしていかねばなりません。

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