金型・プレス加工について 大阪の金型製造・協栄製作所コラム
2023/06/20
大阪の金型製造・プレス加工、協栄製作所コラム。金型・プレス加工について。
モノづくり大国である日本を支えているのは小さな町工場であることはメディアでも多く取り上げられているところです。そのモノづくりを行っていくためには金型が必要なのですが、日本の金型は質や量ともに世界のトップを走り続けてきました。しかし、現在はそのトップの座が危うくなっています。それは中国・韓国・台湾・タイなどの国々が低コストを武器に金型トップの座に迫っているのです。
日本経済の礎は工業にあり、工業の礎はプレス金型にある
日本が世界を代表する先進国として発展してきた要因には、工業技術が発展し、工業で利益を得てきた背景があります。その工業を支えてきた技術的中核が金型なのです。つまり、金型の技術が失われていくことは、日本の工業を根本から揺るがすことにつながり、広義的には日本という国の存亡に関わると言っても過言ではありません。
金型やプレス加工に限らず技術の維持継続は難しい
発展や進化というものは一旦走り出すと、走り続けなければ後退する一方です。そうして発展や進化が始まる前に戻るだけならいいのですが、現実はそう甘くはありません。発展や進化の過程で手に入れた信頼というものは大きなマイナスとなって返ってくるのです。だからこそ、私たちは日本を支える工業とそれを支える金型技術をさらに高度にし、製造生産を世界に発信し続けることこそが、日本が生き残る唯一の手段だと考えています。
一口に金型といっても種類は様々
ただ、金型と言ってもプラスチック・プレス・鋳鍛造・ダイカストなど多岐にわたります。金型とそれに関連する事がらの説明はできるだけは幅広く行い、その理解が深まるように取り上げていきたいと思います。
金型加工についてご紹介
金型の加工技術は共通する内容が多くなっています。最新技術を含めできるだけ詳細に説明していきます。特にIT時代の金型精算を意識してCAD/CAMについては具体例を紹介しながら説明していくつもりです。機械加工も従来の汎用機器や機械と作業者中心の生産体制を始め、CNC工作機械中心となりつつある現在の状況を踏まえ、CNC加工技術を主軸とした説明をしていきます。
この金型コラムでは基礎的なお話しをお伝えしたい
金型設計や製造技術の最新技術情報は型技術協会が主催する型技術者会議やワークショップ、各種セミナーで活発に行われています。そこで本コラムでは、あえて最新技術ではなく基礎的な内容を中心に説明していくことにします。
金型コラムが情報をお伝えしたい層とは?
このコラムでは金型製造や生産技術の基礎的な内容から、高度な実践的知識までを丁寧に紹介していきます。
高度な技術を再構築したいと願うベテラン技術者の方々に。
未来の金型技術を支え、発展させていく若手技術者の方々に。
金型に関する専門的知識を身につけていきたい関係者の方々に。
そんな未来の日本を支える方々にとって有益な知識と技術と情報を分かりやすくお伝えしたいと思います。
本コラムが金型技術の製造や生産など金型加工やプレス加工を知るきっかけとなり、大阪・ひいては日本のモノづくりに貢献できれば幸いです。